わんちゃんがお家にきたら
小さなわんちゃんがお家にやって来たら、かわいくてついつい遊びたくなってしまうものです。
でも、子犬のうちはまだ体力もなく、環境の変化に予想以上のストレスを感じており、疲れさせるとすぐに体調をこわしてしまいます。
まずは静かな場所でそっと見守りながら、次のように観察してあげてください。
- 食欲・元気はあるか
- 便は正常か
- 咳やくしゃみをしていないか
- ひどく痒がるところはないか
通常1週間もすれば、新しいお家になれてきます。 それから、さまざまな病気の予防についてかんがえてあげましょう。 |
混合ワクチン |
当院では、6種(ジステンパー・犬アデノ2型・犬パラインフルエンザ・犬パルボ・犬コロナウイルス感染症)又は9種(前記6種にレプトスピラ病3株を含む)混合ワクチンを接種しています。
- 1回目…生後約60日(2ヶ月齢)
- 2回目…生後約90日(3ヶ月齢)
- 3回目…生後約120日(4ヶ月齢)
- 追加接種…3回目の接種以降、1年ごとに追加接種を行います。
- 3回接種の理由
生まれてまもない子犬は、母乳に含まれる免疫力(抗体)で病原体から守られています。
その免疫力が働いている期間に予防接種をしても、ワクチンが相殺されてしまいますので、十分な効果を得ることが出来ません。
通常、生後2〜4ヶ月頃には母乳から与えられた免疫力は効果を失うのですが、子犬ごとに正確にその時期を特定するのはとても困難です。
そこで、いつ母乳の免疫力が切れてもいいように、だいたいその時期にあわせて、繰り返し接種してゆきます。
- ワクチンの副反応について
ワクチン接種後に、一過性の発熱や食欲不振、注射部位の痛みが続くなどの副反応がみられることがあります。
また、わんちゃんの体質によっては、顔のむくみやまれにアナフィラキシーショックなどのアレルギー反応がおこることもあります。
接種後はお家で安静にして、様子を見てあげてください。
特にアナフィラキシーショックは注射直後に起こりやすいので、接種後15分くらいは病院の近くにいるように心がけてください。
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狂犬病ワクチン |
生後91日以上のわんちゃんは、すべて狂犬病の予防接種をうけ、在住の自治体に登録することが法律で義務付けられています。
混合ワクチンの接種と重ならないよう、実際には2回目と3回目の混合ワクチンの間か、または3回目の混合ワクチン後に接種することになります。 |
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フィラリア症予防 |
フィラリアは心臓に寄生する細長い寄生虫で、蚊によって媒介されます。予防は毎月1回、飲み薬で行います。
- 投薬期間
通常5月〜11月(暖冬の年は12月まで)
- 春になったら感染チェック
毎年、投薬を始める前には、血液検査でフィラリア子虫の有無を確認します。
万が一、感染しているのを知らずにお薬を飲ませると、血液中の子虫が一気に死んで、血管を詰まらせてショックを起こすことがあるからです。
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ノミ・マダニ予防 |
ノミやマダニは吸血による皮膚炎だけでなく、消化管寄生虫や伝染病を運んでくることもあります。
予防は毎月1回、背中につける液体のお薬で行います。
- 投薬期間
4月〜10月頃
(屋外に出入りする猫ちゃんと接触がある場合には通年投与をおすすめします。)
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